MED-EL Japan
ご自身や大切な方が難聴をお持ちですか。MED-EL ジャパンは、難聴を持つ方々が聴こえを取り戻すためのお手伝いをいたします。
MED-EL Japan
MED-ELの設立者であるインゲボルグ・ホフマイヤー博士とアーウィン・ホフマイヤー博士は、40年近く前に、当時の最新技術を用いたマイクロエレクトロニクスマルチチャンネル人工内耳を開発して世界を一新しました。この高度なテクノロジー機器により、重度の難聴を持つ方々が、聴くだけではなく、自由に話し、学び、会話をすることができるようになりました。
現在、MED-EL 製品によって世界 135 か国で多くの方々が聴こえを取り戻しています。日本では 2001 年のMED-EL Japan設立以来、難聴医療に携わる専門家の先生方をサポートしてきました。当社の聴覚機器は日本全国の病院で採用されています。
きこえの仕組み
外耳
音は、外耳から入り、中耳に到達して鼓膜を振動させます。
中耳
次に鼓膜が、中耳にある耳小骨を振動させます。音の振動は耳小骨を経て内耳に伝わります。
内耳
音の振動は、蝸牛に到達すると、有毛細胞と呼ばれる特殊な細胞を刺激します。有毛細胞は、振動を電気神経インパルスに変えます。
聴神経
電気神経インパルスは、蝸牛から聴神経を経て脳の聴覚中枢へと伝わり、音として感受されます。
難聴の種類
感音難聴
伝音難聴
混合
難聴神経性
難聴
感音
難聴
蝸牛の有毛細胞が欠損または損傷しているケースは、感音難聴と呼ばれます。これは、遺伝的要因、頭部外傷、大きな音への曝露などが原因となる場合があります。また、老化プロセスの一般的な兆候です。
多くの場合、人工内耳 (CI) で治療できる可能性があります。
伝音
難聴
外耳または中耳がうまく音を伝導できない場合、伝音難聴と呼ばれます。これは耳鼻科の外科的処置、補聴器などで治療が行われます。
MED-ELのBONEBRIDGEが治療のオプションのひとつになる可能性もあります。
混合
難聴
混合難聴とは、感音難聴と伝音難聴が組み合わさったものです。内耳と外耳、または内耳と中耳の問題が原因です。
MED-ELの人工中耳が治療のオプションのひとつになる可能性もあります。
神経性
難聴
聴神経が損傷または欠損している場合、神経性難聴と呼ばれます。神経が音の情報を脳に伝えることができないため、補聴器や人工内耳の効果が期待できません。
多くの場合、聴性脳幹インプラント (ABI) で治療できる可能性があります。
難聴のソリューション
当社は、様々なタイプと程度の難聴に対応するために多様な聴覚ソリューション (人工内耳システム、残存聴力活用型人工内耳システム、中耳インプラントシステム、骨導インプラントシステム) をご用意しています。
FAQ セクション
「聞こえる」とは、耳から入ってきた音が、神経信号に変換されて脳へと伝わり、脳がそれを音として認識するプロセスです。
詳しくは、「きこえの仕組み」をご覧ください。
耳の一部が本来の正常な機能を果たしていない場合、音が聞こえにくくなります。その状態を難聴と呼びます。 難聴にはさまざまな原因があり、程度も軽度から重度まで様々です。補聴器や聴覚インプラントなど、難聴の治療法は複数あります。
難聴の種類について、詳しくはこちらをお読みください。
聴覚インプラントシステムは、補聴器では十分な効果が得られない聴力を回復させるために設計されています。
聴覚インプラントシステムとは、体内機器のインプラントと体外機器のオーディオプロセッサを組み合わせたものです。聴覚インプラントには、難聴のタイプに合わせ、人工内耳、人工中耳、埋め込み型骨導インプラント等があります。
各聴覚インプラントシステムについて、詳しくはこちらをお読みください。
補聴器と聴覚インプラントはどちらも聴力を改善するように設計されていますが、聴覚インプラントは補聴器とは根本的に異なります。
補聴器は耳に届いた音を増幅させるもので、より重度の難聴の方には効果がない場合もあります。
聴覚インプラントは音を耳の内側に直接届け、音信号を効果的に伝達します。聴覚インプラントは、補聴器では十分な効果が得られない聴こえを助けます。
中度から重度の難聴を持つ方は、聴覚インプラントの対象になるかもしれません。耳鼻咽喉科の先生が、おひとりおひとりに合った治療の方法についての情報を提供してくださるでしょう。
重度の難聴を持つお子様は、早期にインプラント埋め込み手術を受けたほうが成功する可能性が高くなることがわかっています。生後数年間は、脳が言語を学び、聴覚インプラントへの適応力が高い時期です。多くの場合、重度の難聴を持つお子様も早期にインプラント埋め込み手術を受けることで、同世代の健聴の子どもたちと同じように聴覚と発話能力を発達させることができます。
インプラント埋め込み手術に最適な年齢は、個々の患者様の状況によって異なります。病院の耳鼻咽喉科の先生にご相談ください。
聴覚インプラント埋め込み手術に年齢制限はありません。ご高齢でも手術を受けられ、聴こえを取り戻し生活の質が向上した方もいらっしゃいます。
人工内耳の聴こえに慣れることも 1 つのプロセスです。年齢に関係なく、聴く能力を伸ばすためのリハビリテーションを意欲的に行うことが重要です。
手術全般に言えることですが、人工内耳埋め込み手術にも若干のリスクはあります。ただし、人工内耳埋め込み手術に関連するリスクは低く、耳に関連する他の手術と同程度です。MED-EL 聴覚インプラントは、低侵襲な手術が可能となるように設計されています。人工内耳を検討している方は、起こり得るリスクに関する詳細情報について、耳鼻咽喉科の先生に確認することができます。
標準的な聴覚インプラント手術には数時間を要します。入院期間は個人差があります。
金属探知機やセキュリティチェック装置がインプラントの機能に影響を与えることはありません。ただし、インプラントには金属部品があり警報が鳴る可能性があるため、MED-ELはセキュリティチェックでご提示していただける装用者カードをご提供しています。
聴覚インプラントの装用者の方でも、ほとんど制限なく活動的な生活を送ることができます。個別の状況に応じた情報については、耳鼻咽喉科の医師や言語聴覚士の先生、またはMED-EL Japanにお問い合わせください。
一般的に、ヘルメット着用が推奨または必須とされる活動やスポーツにおいては、ヘルメットを着用してください。インプラントの故障や破損を防ぐため埋め込み部を直接的な衝撃から保護することが重要です。ウォータースポーツをするときは、完全防水のWaterWearを装着しオーディオプロセッサを水から保護する必要があります。強い静電気を発生させる可能性のあるプラスチック製遊具で遊ぶ場合は、事前にオーディオプロセッサを取り外してください。
MED-EL聴覚インプラントシステムは最先端のものですが、音声処理などの技術は今後も常に進歩し続けていきます。最新のオーディオプロセッサをご使用いただくことで、最新のテクノロジーを活用していただくことが可能です。
どのMED-EL聴覚インプラントの装用者様も、最新のオーディオプロセッサをご使用いただけるようにインプラントが設計されているため、現在も将来も最新の革新的技術を活用いただけます。
病院の耳鼻咽喉科の診察を受け、聴覚インプラントの適応になるかどうかの検査を受ける必要があります。
次のステップへ
人工内耳埋め込み手術の前後には、およそ次のようなプロセスがあります。
- まず、難聴の治療として人工内耳が適しているかどうかを耳鼻咽喉科の医師が判断します。
- 人工内耳が適している場合は、埋め込み手術を行います。これは日常的に行われている安全な手術であり、所要時間は 1~2 時間です。1~2 日間の入院が必要となることがあります。数日で普段どおりの生活に戻れます。
- 人工内耳埋め込み手術の 2~4 週間後に初めて人工内耳を通して音を聞く「音入れ」が行われます。言語聴覚士がきこえの状態に合わせてマップ (プログラム) を作成します。その際、機器等の使用方法が説明されます。人工内耳を装用した方が新しい耳で聞く初めての体験になります。
- 音入れ後は、人工内耳での聴こえ方が分かるようになる必要があります。人工内耳の効果を最大限に活かすには、毎日聞き取りの練習をすることがとても重要です。こうしたリハビリテーションは、言語聴覚士と一緒に、または自宅で行います。
MED-EL を選ぶ理由
MED-EL は、難聴のためのソリューションを提供する世界的なイノベーションリーダーです。当社の人工内耳システム、残存聴力活用型人工内耳システム、人工中耳インプラントシステム、埋め込み型骨導インプラントシステムにより、世界中で数十万人の方々が聴こえを取り戻しました。MED-EL 聴覚インプラントを多くの方々に選択していただいているのには、次のような理由があります。
MRI 検査時の安全性*
MED-EL の人工内耳インプラントは、磁石を外さずに**、3.0 テスラ*での MRI スキャンを受けることができます。
先進技術
MED-EL は 40 年以上にわたって聴覚インプラントの世界をリードしてきました。最新の音声コード化法から最先端の電極アレイまで、当社のすべての機器は、可能な限り最高のきこえをお届けできるように設計されています。
信頼性の高いインプラント
数十年の経験をもとに欧州で設計・製造されている MED-EL の聴覚インプラントは、長期にわたり信頼性の高い聴こえをご提供できるように設計されています。
生涯にわたるサポート
インプラントは生涯利用するものであり、MED-EL と装用者の皆様との関係も生涯に渡るものになります。ご不明点や資料請求などのご要望がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
* 1994 年以降に製造された MED-EL 人工内耳インプラントはすべて条件付き MRI 対応であり、インプラントの添付文書に記載されている条件のもとで安全に MRI スキャンを受けることができます。SYNCHRONY インプラントと Mi1260 SONATA 2 は、0.2、1.0、1.5、3.0 テスラでの MRI 撮影が可能です。その他すべての MED-EL 人工内耳インプラントは、0.2、1.0、1.5 テスラでの MRI 撮影が可能です。
** 診断上の理由で磁石の取り外しが必要な場合を除きます。SYNCHRONY シリーズと Mi1260 SONATA 2 は、取り外し可能なインプラント磁石を備えています。
MED-EL Japan へのお問い合わせ
聴こえの回復に向けた第一歩を踏み出すお手伝いをさせていただきます。ご質問がございましたら、以下のフォームにご記入いただき、送信してください。